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資源環境技術総合研究所の組織

環境影響予測部 紹介


環境影響予測部は、工業技術院内で大気と海洋における環境の観測手法と評価手法に関する研究を行う唯一の研究部で、昭和40年代から大気、海洋を始め、地下水系などにおける地域環境汚染の研究を行ってきました。

当時"公害"と呼ばれた地域環境問題には、現在でも、浮遊粒子状物質や窒素酸化物など多くの課題があるとともに、環境ホルモン、ダイオキシン、ベンゼンなどの有害物質へも関心が集まり、調査手法やモデル開発について研究を行っています。

これらに加えて、地球温暖化、酸性雨、砂漠化など地球環境問題が大きな課題となり、わが国だけではなく、アジアや地球全体にまで研究の対象地域が広がっています。地球環境問題は、発生機構が未だ完全に解明されてはいないため、科学的知見の向上によるその解明と確度の高い将来の予測が要望されています。

これらの課題に対して、大気や海洋の物理的、化学的な性質を明らかにし、信頼度の高い予測モデルを開発することを目的として、航空機、船舶、衛星などに搭載した各種センサーを用いた観測、モデルの構築とコンピュータによるシミュレーション、さらに、風洞や水槽などを用いた模型実験など、多岐に亘って研究を進めています。


大気環境予測研究室

研究室のページ

大気環境予測研究室の役割は、主に地表に近い大気中での物質やエネルギーの輸送過程の解明であり、大気中で起きている現象の解明を通して、将来の大気環境を予測する手法の不完全さや不確かさをできるだけ少なくしていくことを目標としています。

現在の研究テーマとしては、地球温暖化物質である二酸化炭素の全球的な動きの解明の研究("炭素循環"と言います)のうちの植生と大気間の二酸化炭素の動きの解明、都市から人工的に排出されるエネルギーが大気の温度変化にどの程度影響しているのか、またその結果が人間のエネルギー使用にどう影響しているのかについての研究、有害化学物質であるベンゼンが環境中ではどこから排出されてどう拡散していくのか("運命予測"と言います)についての研究を行なっています。


海洋環境予測研究室

海洋環境予測研究室では、沿岸海域、内湾における水質汚染問題に対処するため、窒素、リンなどの栄養物質の循環、有機物質の挙動の研究を現地調査を通して行っています。また、これらの結果を普遍的に理解するため、海水の流れ、混合過程、化学的変化、生物過程を考慮した数値モデルの開発を行っています。さらに、地球温暖化など地球規模の環境問題に対する海洋の役割を理解するため、外洋域での大気−海洋間の気体交換過程、海洋表層での生物活動と溶存化学成分との相互作用、海水の流動と混合過程、粒子による深海への物質輸送などの研究を、現地観測と数値モデリングの両面から進めています。


広域・域間環境研究室

広域・域間環境研究室では、干潟のような海域と陸域の境界領域、国境を越える地域間、全地球にわたる広域の環境問題の現状把握、発現機構および将来予測を行うことをめざしています。このために化学反応を含めた拡散輸送モデルによる物質交換機構の研究や人工衛星データを利用した大気微量成分の地球規模でのモニタリングなど、さまざまな規模と手法で地球環境を総合的にとらえる研究を行っています。

 現在、大気中の二酸化炭素収支の解明、人工衛星を利用した温室効果気体のモニタリング手法の開発、地球規模の植生図の作成および大気微量成分の長距離輸送の解明に着手しています。


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