|
空気中に漂う直径10μmより小さい粒子は浮遊粒子状物質(SPM)と呼ばれ,その汚染状況は一向に改善の傾向がみられず,窒素酸化物(NOx)汚染とともに都市域での大気環境問題の中で最大の未解決課題となっています。 SPMおよびNO2の濃度が各測定局で環境基準値を軒並み超えるのは,特定の気象状況の出現する11〜12月の初冬季に集中しています。
そこで,これらの汚染に対して有効な対策を立てるためには,このような短時間・高濃度汚染の状況を再現できる数値モデルを開発し,シミュレーションを行って発生源のどこを削減すれば効果的であるのかを調べることが求められます。
当所ではこのような冬季のSPMの各組成およびNO2汚染状況をリージョナル・スケール(200×200km程度)で詳細に再現する輸送・反応・沈着モデルの開発を行つています。 これにより,塩化アンモニウム(NH4Cl),硝酸アンモニウム(NH4NO3)などSPMの化学組成別のアセスメントを行うことが可能となりつつあります。 |