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エコテクノロジーの基本理念
19世紀の産業革命に始まった科学技術の発展とその普及は,一方では,快適な生活環境の創造や食料の増産など,人類に大きな恩恵をもたらしたものの,他方では化石燃料や天然資源の大量消費による環境破壊を引き起こしてきました。 科学技術の発展が引き起こした弊害を克服し,人類の幸福のための新しい技術のあり方を考える時,以下の視点が重要となります。 第一は,時間的な継続性に対する配慮,つまり,現在の負債を次世代に残さないこと。 第二は,地域的弱者に対する配慮,つまり,先進国の産業活動のために開発途上国の環境を破壊したり,都市の活動のために地方に環境負荷を回さないこと。 第三は,共生(共存性)に対する配慮,つまり,人間と地球上の他の生態系とのバランスをとりつつ,人類の繁栄と多様な生物種との共栄,共存を図ること。 さらに,地球環境への負荷に関する問題とは別に私達が考えなければならないもうひとつの問題は,21世紀に顕在化するであろうエネルギー・資源の枯渇問題であります。 地球環境への負荷の増大とエネルギー・資源の枯渇問題は本来次元の異なる問題でありますが,両者はいずれも,エネルギー・資源の急激な消費の増大に起因しているという点で,密接に結びついています。 当所は,地球環境を守りながら「持続可能な発展」を可能とするために,科学技術の側面から「エコテクノロジー」という新しい技術理念を提示しました。 これは広い意味でのエコロジーとその基本原理である循環・再生そして共生のシステムが科学技術の「テクノロジー」と融和した理念であります。 当所の役割当所の役割は,エコテクノロジー創造に向けての基盤的研究であります。 その研究分野は次の三つのカテゴリーに大別することができます。 第一のカテゴリーは,資源やエネルギーを最大限有効に利用 (MERU:Maximum Energy and Resources Utilization)するための技術開発であります。 省エネルギー技術,省資源技術,新資源開発技術の開発などがここに含まれます。 第二のカテゴリーは,環境負荷を最小 (MEI:Minimum Environmental lmpact)にするための技術開発であります。 ここには,従来プロセスよりも環境負荷物質の排出が少ないプロセス,環境負荷物質の回収・処理技術,環境の修復技術の開発などが入ります。 第三のカテゴリーは,インパクト評価手法 (TIA:Technology of lmpact Assessment) の開発と実施であります。 ライフサイクルアセスメント(LCA) をはじめ,汚染物質の環境影響評価や化学物質の安全評価,エネルギー需給予測評価,社会安全評価などがこの分野に入ります。 TIAによるフイードバックのもとにMERUとMEI技術の研究をすすめ,真に環境に優しい技術の創造を目指します。 資源環境技術総合研究所は,科学技術の発展を通して人類の幸福と繁栄に貢献する立場から,資源開発,エネルギー,さらには環境対策技術など,産業活動と環境の両分野において精力的に研究・開発を行い,成果の普及に努めてきました。 今後も,これまでのポテンシャルを活かし,地球環境を守りながら人類の更なる幸福を追求するという「持続可能な発展のためのエコテクノロジーの創造」を理念として研究を行っていきます。 |
ビデオデータ
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| National Institute for Resources and Environment |
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