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北海道石炭鉱山技術試験センター外観

北海道石炭鉱山技術試験センター


北海度

 当センターは、石炭鉱山における災害の発生を防止するため、行政当局、学界及び産業界からの強い要請により、昭和13年10月(1938)札幌市白石区の現在地に設立されました。

 以降、産炭地に直結する研究機関として、行政当局、学界及び炭鉱業界との密接な連携のもとに、鉱山保安の研究に多くの成果(炭じん爆発、石炭の自然発火、保安監視システム、ガス突出等)をあげ、炭鉱現場の保安の向上に役立ててきました。

 現在は、これまでの研究で培ってきた成果を基に、鉱山保安の他に、メタンハイドレートやコールベッドメタン等の新しい化石資源の開発・利用技術等の新しい研究にも取り組んでいます。


鉱山保安技術資料室 主な研究の推移 センターへのご案内

鉱山保安技術 粉じん制御技術
 坑内掘り石炭鉱山では長壁切羽による機械化採掘が行われていますが、石炭掘削の際には多量の石炭や岩石の粉である粉じん(炭じん、岩石じん)が発生します。

 これらの粉じんの殆どは採炭切羽での水噴霧や自然落下等によって除去されますが、かなりの量の粉じんは通気中に浮遊しています。

 特に粒子径が小さい粉じんの除去は困難であるばかりか、人体への影響も大きいと言われています。 このため、資環研では、坑内環境の改善の一環として、微細粒子の粉じんの通気中での挙動の研究や抑制技術の開発に取り組んでいます。

Mechanized Longwall Mining System
Mechanized Longwall Mining System
( Taiheiyo Coal Mine CO.LTD.)
●微細粒粉じんの挙動

 通気中に浮遊している微細粒子粉じんはクラウド沈降又は集団沈降と呼ばれる高濃度で沈降する挙動を示す場合があり、この挙動は粉じんの抑制方法にも大きな影響を及ぼすことが考えられます。

 ここでは、炭鉱の通気中のみならず一般の空気中の浮遊粉じんの性状や挙動等について研究を行っています。

Particles of Sprayed Water
Particles of Sprayed Water
●粉じん抑制技術

 石炭鉱山では採炭作業現場などで発生する粉じんを通気中から除去する必要があります。

 ここでは、噴霧散水法によって通気中の浮遊粉じんを抑制する手法を確立するため、浮遊粉じんの粒度、噴霧水の水滴粒径などと抑制効果の関係及び抑制効果の評価方法などについて研究を行っています。

Experiment System of Dynamics of Fine Dust in Ventilation Air
Experiment System of Dynamics of Fine Dust in Ventilation Air



新化石資源の開発・利用技術
 新化石資源には地下深い石炭層中に存在するコールベッドメタン、深海底下に大量に賦存するメタンハイドレートがあります。これらのメタンガスは燃焼による環境への影響が少なく、また燃料や有用化成品の原材料として石油に代わる21世紀の天然ガス資源であり、その開発や利用に大きな期待が寄せられています。
●コールベッドメタンの研究では、その採取時に発生する低濃度メタンガスを物理的な吸脱着技術やガスハイドレート技術等を応用して、高濃度のメタンガスにする研究を進めています。 ●メタンハイドレートの研究では、相変化を伴うメタンハイドレートに特有な開発基盤を確立するために、分子レベルでの結晶生成、分解の解明、メタンハイドレート貯留層への二酸化炭素固定法等の研究を進めています。



超低周波音波観測による大気環境監視技術
Propagation Path of Infralow Frequency Sound Wave in Atmosphere  最近、地球的規模での大気や海洋の動的現象が注目され、その利用が重要課題となってきています。

 特にインフラサウンドと呼ばれている超低周波音波は、台風、火山爆発、地震等の気象や自然現象、また人工爆発、超音速飛行機等の社会生活や人間活動に起因する現象等の計測や監視に利用できます。

 この数Hz以下(数秒〜数十秒の周期)の超低周波音波は大気中の微振動であり、大気の状態の影響を受け易いため、この超低周波音波の伝搬状態から大気の状態の計測も可能になります。

 資環研では、音波計測時に雑音源として問題となる気象条件(特に風の作用等)の影響について基礎的研究を行っています。



検定に係わる試験・研究
 鉱山坑内用品検定規則による坑内用品の検定基準(検定試験法)の制定及び新技術による坑内用品等の安全性の評価に関する試験・研究等を行っています。



技術情報サービス
1.共同研究 工業技術院共同研究規程によって民間、大学と共同研究を行っています。
2.受託研究 工業技術院共同研究規程によって外部から委託された研究を行っています。
3.依頼試験・分析 工業技術院依頼試験、分析及び施設の使用規程によって、一般から依頼された試験、分析、鑑定などを行っています。
4.技術相談、指導、教育 当所の業務に関係ある各種技術の相談及び指導、教育を行っています。
5.見学 所の施設や設備などの見学を希望される場合は、問い合わせの上、文書でお申し込み下さい。

 

本文書は、北海道石炭鉱山技術試験センター発行の「要覧」を基に作成しました。

リンク

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