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「論文 我が国のCO2排出量算出ソフトウエアの開発」で述べられている我が国の2050年までのCO2排出量を解析するためフWindows用ソフトウェア「NICEモデル」(NIRE CO2 Emission Model) についての概要を示します。
ハードウェア
「NICE-Model」は Windows(95または3.1)対応のソフトウェアで、使用するには以下の
ハードウェア、ソフトウェアが必用である。
| パソコン | 日本語 Windows 3.1以上のソフトウェアがインストール済みのもの、 メモリー12MB以上 |
| ディスプレィ | 640×480ドット以上の解像度のカラーディスプレィ、 800×600前後での使用がベター |
| マウス | バスまたはシリアルマウス |
| プリンター | なくてもよいが、あればカラープリンター |
メイン画面
プログラムを実行すると当所のロゴマークとソフト名をデザインしたメイン画面が表示され、メニューバーに[ファイル]、[シナリオ]と[グラフ表示]がある。

1. メイン画面
エネルギー消費一覧表
メインから[ファイル−1993 エネルギー消費]をクリックすると計算で使用される1993年における産業別のエネルギー消費量と、CO2排出量を計算するのに使うカロリー当たりの炭素重量の原単位との一覧表が表示される。(図2、3)
表中の「他製造」はエネルギー多消費の主要4業種以外の製造業、「その他」はその他産業で、農、水産、鉱、建設業の合計を表している。

図2 産業別、エネルギー種別年間消費量(1)

図3 産業別、エネルギー種別年間消費量(2)
シナリオの表示・設定
メインの[シナリオ]またはグラフ表示の[シナリオ]をクリックすると図4のシナリオの表示・設定画面になる。
グラフ表示から呼ぶ([シナリオ]をクリックする)とグラフの上に重ねて表示されるが、メインから呼ぶとそのとき表示されているメイン以外の画面が消去されてシナリオ表示画面だけが表示される。
シナリオは各パラメータ毎に2または3個設定されている。デフォルトのシナリオは特別な意味もなく設定した。
表中の「d」欄が空白のときは選ばれているシナリオがデフォルトであることを示し、デフォルトではないときは「*」マークが表示される。
パラメータのいくつかはある範囲内で値を任意に設定できる。「n」覧にマークがあるパラメータは任意設定が可能なことを示す。
シナリオの高位、中位、低位はCO2排出量が大になると思われるものを高位としている。

図4 シナリオの表示・設定フォーム
【シナリオの設定変更】
シナリオの設定を変更するには4つの方法がある。
1つは「d」欄をクリックする方法で、クリックする毎に順次、高位→中位→低位→高位のように変更できる。この方法では任意設定はできない。また、任意設定されているときに「d」欄をクリックするとデフォルトに戻る。
2つ目の方法は「NO.」欄から「パラメータ名」欄の間をクリックする。そうすると「シナリオの設定」フォームが表示される。(図5)
希望するシナリオの前にあるオプションボタンをクリックし、「OK」ボタンをクリックすればよい。任意設定のオプションボタンをクリックすると設定できる上限、下限が表示されるので、その範囲内で値をテキストボックスに入力する。任意設定はこの方法以外では選択できない。
3つ目は[シナリオの設定]のサブメニューをクリックする方法で、GDP計算法を除く全てのパラメータを高位、低位、デフォルトに設定できる。ただしこの方法も任意設定はできない。
4つ目はグラフ表示画面のシナリオ変更ボタンをクリックする方法で、グラフ表示のところで述べる。
既にグラフが表示されているときに、このシナリオの表示画面で設定を変更してグラフ表示に戻っても表示されているグラフは更新されない。そのときはグラフ表示画面の[再描画]をクリックすればよい。

図5 シナリオの設定フォーム
グラフの表示
メインの[グラフ表示]またはシナリオ表示の[グラフ表示]をクリックすると図6のグラフの表示画面になる。
初めてグラフ表示を呼んだときとパラメータのシナリオが1つでも変更されてからグラフ表示に戻ったときは、エネルギーの需給バランスとCO2排出量の計算をするので数秒間待つことになる。
また、表示するデータ値はその都度計算しているため、計算式が複雑な場合にはグラフ表示に少し時間がかかることがある。

図6 グラフ表示フォームの初期画面
【グラフの表示】
このソフトで表示できるグラフは93個ある。[項目]のサブメニューの中から任意の1つをクリックするとグラフが表示される。グラフにはサブメニューの順に従って番号がつけられ、グラフの右上に表示されている。画面下部にはそのグラフについてのコメントが表示される。
[項目−次のグラフ]をクリックすると次の番号のグラフが表示される。何も表示されていないか、93番が表示されているときは1番のグラフが表示される。
[項目−1つ前のグラフ]をクリックすると表示されている1つ前の番号のグラフが表示される。何も表示されていないか、1番が表示されているときは最後のグラフが表示される。

図7 折れ線グラフの一例

図8 積み上げ面グラフの一例
【グラフの種類】
グラフに表示するデータは大きく2種類に分けられる。
1つは、例えば「人口の推定値」のように、各年毎に1つの値を持つデータで、1本の折れ線で表される。その値の計算式にシナリオが設定されていれば、シナリオの数だけの折れ線が表示される。さらに、そのシナリオの現在の選択が任意設定の場合には、任意の値で計算した結果が追加表示される。(図7)
もう一種類は、例えば「全エネルギー需要」のように、各年毎にいくつかの計算値を積算して求めるデータで、図8に示すような積み上げ面グラフで表示される。この積算型のデータの場合にはメニューの[グラフ]が有効になり、折れ線または円グラフに変えられる。
[グラフ−個別折れ線グラフ]をクリックすると積算の元となったメンバーの値を折れ線表示する。メンバーの数が多いと見難くなるかもしれない。
[グラフ−円グラフ]をクリックすると、図9の円グラフが表示される。計算期間の初め、中間、終わりの1990、2020、2050年におけるメンバーの割合が図示され、解りやすいと思う。
[グラフ−積み上げ面グラフ]をクリックすると、折れ線または円グラフが表示されているときは積み上げ面グラフが表示される。

図9 円グラフの一例
【サブグラフ】
[サブグラフ]をクリックするとそのとき表示されているグラフを別のフォームに表示する。ただし積算型のデータの時はグラフ表示が折れ線や円グラフであってもサブグラフには積み上げ面グラフが表示される。
シナリオを変更しても、[再描画]をクリックしてもサブグラフは更新されない。シナリオをいろいろに変えてサブグラフとするとグラフを並べて比較できる。ただし、サブグラフにはシナリオインディケータはないので、使用者がシナリオの組み合わせを記憶しておく必要がある。
サブグラフは同時に5つまで作れる。いらなくなったサブグラフは Windows のコントロールボックス(3.1では左上、95では右上)で適宜閉じる。
【グラフのY軸範囲】
標準では、データの最大値がグラフ枠に収まるようにY軸の上限が自動的に設定される。画面右上の「Fix」ボタンをクリックすると上限を任意の値に固定でき、「Var」ボタンをクリックすると標準の自動設定に戻る。
シナリオを変更してその影響をサブグラフを使って比較するときに、Y軸範囲が違うと比較しにくい。そのようなときに「Fix」ボタンを使ってY軸の上限を大きい方の値に固定すると比較しやすくなる。
固定軸で上限より大きなデータがあるとグラフ枠からはみ出し、表示が乱れる。
標準で固定軸(Y軸の下限が0でないか積算型でないデータ)になっているグラフのときは「Fix」「Var」ボタンは表示されず、軸の変更はできない。
【データ表】
グラフ表示に使われるデータは1年毎に計算されている。[データ表]をクリックすると5年おきのデータを表形式で表示する。(図10)
メンバー数が5以上あるときは下部の水平スクロールバーを使って左右にスクロールさせる。積算型のデータでは右端に合計が表示されている。
グラフ表示に戻るにはグラフ表示フォームの一部をクリックする。クリックするのはメニューバー以外のタイトルバーやグラフの部分がよい。

図10 データ表
【シナリオインディケータ、シナリオ変更ボタン】
グラフ表示画面の右端にシナリオインディケータが配置されている。インディケータにはパラメータ番号と設定されているシナリオの略字が表示されている。現在表示しているデータの計算に影響を与えているパラメータのインディケータの背景色は黄色で強調表示される。そのパラメータのシナリオがデフォルトではないとき文字が赤色表示に、さらに任意設定のときは緑色表示になる。
インディケータの右側に小さなボタン(シナリオ変更ボタン)が表示されているときに、そのボタンをクリックするとシナリオが変更され、再計算された結果が直ちにグラフ表示される。シナリオ変更ボタンはシナリオ表示画面の「d」欄と同じ働きをし、高位→中位→低位→高位の順にシナリオを変更する。
グラフが表示されている状態でシナリオ表示画面でシナリオを変更し、グラフ画面に戻ってもグラフは変更されない。このときは[再描画]をクリックすると再計算されたデータでグラフを表示する。
【グラフの印刷】
[印刷]をクリックすると Windows の標準プリンターにグラフを印刷する。標準プリンターがカラープリンターで、カラー印刷フラグが ON ならばカラーで印刷される。それ以外の時はグレートーンで印刷されるので少し見難いかもしれない。
グラフ以外の画面またはその一部の印刷は Windows のクリップボードを通して他のソフトで行う。
【グラフ表示の終了】
[終了]をクリックするとグラフ表示画面が消去される。そのときサブグラフまたはデータ表が表示されていれば、それらも同時に消去される。
本ソフトウェアに関する質問等は、資源環境技術総合研究所 小林光雄までご連絡ください。
(エネルギー資源部 エネルギー評価研究室)
(TEL:0XXX-XX-8422)