世紀の変わり目を迎えようとしている現在,我々の周辺では,ダイオキシンや内分泌撹乱物質の問題から大気中の二酸化炭素増加による地球温暖化の問題まで種々のスケールで問題が多発している。これら環境問題はエネルギー・資源の問題とも密接に関連しており,21世紀における我々社会の持続的発展のためには,循環型経済社会システムの構築,地球環境保全に配慮したエネルギーの安定供給に向けた技術開発の果たすべき役割は大きい。
資源環境技術総合研究所は21世紀における「地球環境の創造」と「持続的発展」を図るため,資源・エネルギーの循環・再生,環境との共生を基本原理とする「エコロジー」の概念と科学技術の「テクノロジー」が融和した新しい技術理念として「エコテクノロジー」を提唱している。この「エコテクノロジー」の創造のためには,環境への負荷を最小としつつエネルギー・資源を最大限効率的に活用することが重要であり,一方で技術開発による環境負荷物質の排出を把握し,その環境中での挙動を解明し,将来に対する影響を予測・評価することが必要である。このため,当所では
- 資源・エネルギー最大利用(Maximum Energy and Resources Utilization; MERU)技術,
- 環境負荷最小(Minimum Environmental Impact; MEI)技術,
- 環境影響評価(Technology for Impact Assessment; TIA)技術
の3分野に関する基盤的研究を進めている。
21世紀に向けて技術開発の果たすべき役割が増大している中で,国立研究機関のあり方も問われている。産学官連携による研究開発の効率的・効果的な促進が図られるとともに,2001年4月には工業技術院傘下の研究所の独立行政法人化が打ち出された。このような状況の中,当所においても産学官連携推進センターの拡充を図るとともに,所内における融合研究の充実により外部への研究シーズの積極的な普及・展開に努めているところである。
以下,平成11年度の研究テーマの概略を説明する
- 資源エネルギー最大利用技術
- 環境負荷最小技術
- 環境影響評価/計測技術
- 経常研究
平成10年度の研究課題