平成9年度
特定調査研究
- 二酸化炭素等の収支機構に関する観測研究
- [担当部署]環境影響予測部
[研究期間]平成2年度〜平成11年度
(全体の計画)
東南アジア地域の代表的な熱帯林における二酸化炭素の収支機構を地上に設置した小塔と小型航空機により観測的に解明する。
(本年度の計画)
熱帯季節林における二酸化炭素の収支を樹高層において渦相関法により、上空での移流拡散過程を航空機観測から空気力学法により評価する。
地上観測システムを多少の降雨でも測定が可能な様に改造し、森林の生態カレンダーで観測をしていない雨季にも測定し、二酸化炭素の収支の季節変動を調べる。
- 地上観測では長期的測定が可能であるシステムを整備する。
- 航空機観測の連続観測では精度を確保すること、フラスコ採取で は自動化を進め、測定数を増やす。
- ENSOに伴う大気中の物質循環の変動に関する研究
- [担当部署]環境影響予測部
[研究期間]平成6年度〜平成10年度
(全体計画)
資源環境技術総合研究所で開発した3次元移流拡散モデルを用いてCO2濃度およびCFC類の大気中濃度の計算を行う。エルニーニョ時と非エルニーニョ時でCFC類の大気中濃度の分布がどのように異なるかを調べ大気中での輸送過程の差を検討する。同様にCO2の大気中濃度の分布の差から発生源強度の違いを検出する。エルニーニョ時に陸上生態系が変化するという説と海洋からのフラックスが変化するという説を発生源強度変動の空間的分布の変動から検討する。
(今年度の研究計画)
- 平成8年度に実行したヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)のTOGAデータを用いたCFC−12の実験結果から86/87、および91/92エルニーニョの期間の解析を行う。
- ECMWFの再解析データを一部取得し解析期間を延長する。
- 気象庁解析データを用いた実験を再度実行し平成7年度の実験結果を再検討する。
- エアロゾルの生成と変質メカニズムに関する研究
- [担当部署]大気圏環境保全部,温暖化物質循環制御部
[研究期間]平成2年度〜平成11年度
(全体計画)
大気環境に存在するエアロゾル中の主要成分の一つである硝酸塩の生成機構を明らかにすることを目的とし、前駆物質となる硝酸の大気中における生成反応、アンモニアなどの塩基性物質との反応によるアロゾルの粒子化機構などについて実験研究を行う。窒素酸化物から光化学反応を経た硝酸の生成反応、アンモニアなどの塩基性物質とのエ反応によるエアロゾル粒子生成・成長過程、及び既存エアロゾルへの付着や反応による変質過程などを、環境中の反応条件を考慮して詳細に検討する。
さらに、二酸化硫黄からの硫酸エアロゾル生成についても、同様の研究を行う。
(今年度の研究計画)
硝酸塩エアロゾルと海塩粒子との反応について、硝酸塩、および海塩粒子の種々の表面状態における付着係数を見積もるとともに、気体成分を含めた物質収支を明らかにする。 二酸化硫黄の活性酸素種による気相酸化、エアロゾル生成機構を明らかにするため、エアロゾル粒子の前駆体となるクラスターなどを質 量分析計で検出するとともにエアロゾル濃度を測定し、素反応速度及び粒子への転換率を見積もる。
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