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1995年12月
地殻工学部 地殻エネルギー研究室 山口 勉

右の縦軸には注水圧力,左の縦軸には岩盤表面で観測された変位量を示してある。図5から分かるように,実験開始直後から水圧は徐々に上昇し,「ブレイクダウン」が発生する。 ブレイクダウンとは,岩盤に新しくき裂が入ることをいう。その後,岩盤内のき裂を進展させるために60秒程度の送水を行っている。送水を停止し,孔口を完全に閉じた状皆(シャットインと呼ぶ)では,図に示すように観測される圧力が徐々に減少する。これは,孔口を完全に密閉した状悪であっても,岩盤から僅かではあるが連続して水が漏れるために観測される現象である。
縦軸は図5と同様であるが,表面変位のフルスケールが図2では0.02mmであるのに対し,図6では0.1mmとなっている。既に述べたように,変位を測定するためのLVDTは壁面に向かって,左側から順番にL2,Ll,Rl及びR2と配置した。図6で記録されている変位量は,この順番で大きくなっている。このことから,水圧破砕孔から進展したき裂は壁面に向かって左側に選択的に進展していることが分かる。
き裂は水圧破砕孔を中心として対称に進展するのではなく,壁面に向かって主として左側に伸びているようである。それでは,実際にき裂の厚み(幅)あるいはき裂の伸びた範囲はどの程度なのであろうか。この問題を有限要素法等を用いて数値的に解析しようとすれば,逆解析の手法を用いることになる。
| 1) | Mizuta,Y.etal. 1994. Studies On Hydraulic Fracturing Stress Measurement Assisted by Water Jet Borehole Slotting,J.Min.& Met.Pro.Inst.of Japan, 110, 289-296. |
地殻工学部 地殻エネルギー研究室 山口 勉
| National Institute for Resources and Environment |
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