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吉原正貴(91年度卒研生) 私が初めて研究所へ訪れたのは、1990年の暮れ。当時大学3回生で研究室選定の時期でした。
その中で、外研として国立の研究所があることを知り、この機会であるから是非見学したいと思い立ち、
友人数人を引き連れて見学へ行ったことが始まりでした。
そこでは学内とはあまりにかけ離れた研究設備、回りの環境。これらに引きつけられ、
見学の帰りには私はもちろん、友人も皆そこで研究を行いたいと感じたことを覚えています。
春には二の宮にアパートを借り、新しい生活の中で、大学の研究室とは全く違った雰囲気をもつ
研究所での活動となりました。活動内容は羽鳥さんの研究しておられるポリイミド炭素に関する内容。
羽鳥さんの親切な指導のもと、他の多くの方にもお世話になりながら実験を進めました。
また、はとバスでのお花見をはじめ、いろいろな行事にも参加させて頂き、有意義な1年となりました。
今の私の状況は大きく異なり、まさに日本のビジネスマンといったイメージに近い環境にあります。
当時のことなどを思い出し、自分らしく生きていきたいと、これを書きながら感じています。
1996.9.30
「嬉しい誤算」 「しまった、間違えた!」それがここ炭素工学研究室に来て最初に思ったことでした。 私の家はつくば市の隣の土浦市であり、子どもの頃は父に高エネルギー研究所の一般公開に よく連れていってもらいました。また、高校の職場見学で無機材料研究所に行ったりしており、 必然的(?)に私の興味は国立の研究所へと向けられていました。 そんな私にとって、学部4年になって卒業研究のための研究を資源環境研究所で行うということは 非常に魅力的であり、正に渡りに船でありました。この時は定員が2人で、研究テーマは炭素と 珪素化合物とどちらも興味深いテーマだったのですが、炭素の方が何となく面白そうだったので 炭素を選びました。 その時点では研究内容まではわからなかったのですが、無機化学研究室の外研ということで、 そこでの研究も無機化合物を扱うものだと思っていました。 しかし、炭素工学研究室に来て研究内容を聞いたときは正直言って唖然としました。 「君にはポリマーブレンドによる多孔質炭素の合成をやってもらおうかな。」 「ちょ、ちょっと待って下さい。炭素をやるって聞いていたのですが、 カーボンファイバーとかじゃないんですか?」 「でも、それだって前駆体は高分子だよ。」 「じゃあ、もしかして研究内容は有機化学ですか?」 「そうなるね。」 自慢じゃありませんが、私は有機化学が大が付くほど嫌いでした。先ず、扱う主な元素が炭素、 水素、酸素等限られたものしかなく、ほぼすべての元素を 扱う無機化学に比べて非常に退屈なものに思えました。さらに、複雑な構造や反応ばかりを考えるもの というイメージがあり、とてもじゃないけどついていける気がしませんでした。学部の時も有機系の講義は 必修以外は選択しなかったという徹底ぶり。そんな私がいきなり有機化学の研究をやるということに なってしまい、ただ狼狽えるばかりでした。この時はどうして珪素化合物のテーマを選ばなかったのか さすがに後悔しました。 というわけで有機化学に対する基礎が全くと言っていいほど無かったため最初は結構苦労しましたが、 研究室の方々が親切丁寧に教えて下さったので何とか無事卒業研究を終わらせることができました。 しかも、有機化学への偏見も取り除くことができ、終わるころには有機化学も面白いと思うまでに なりました。もし珪素化合物のテーマを選んでいたら今も有機化学に偏見を持っていたでしょう。 そういったことから、ここに来て最初に感じたことは今となっては嬉しい誤算です。 その後、大学院で兼ねてから興味があった無機材料を専攻し、現在は窯業系の会社に勤めておりますが、 機会があればもう一度炭素を扱ってみたいと思っています。Rosa Maria Martin Aranda(UNED,SPAIN) I had the opportunity of visit the Carbon Division of NIRE in Tsukuba(Japan) in February 96' and I come from the Inorganic Chemistry Department of Universidad Nacional de Educacion a Distancia of Madrid (SPAIN). During my visit, I met all the students and coworkers of Prof. Yamada. It was important for our common research and also because there, I found some good friends. Our research dealing with the use of carbon materials as catalystswill be strongly developed thanks to the collaboration of with this NIRE's group. The new materials synthesized by the Prof. Yamada'sgroup show interesting catalytic properties in the preparation of important intermediate compounds in the production of medicines, pesticides, food additives, etc., which present economic interest inthe chemical industry. Moreover, the application of these carbon materials as solid catalysts in organic synthesis avoid the generation of environmentally hazardous residues because the reaction conditions are milder than in homogeneous systems and solvent are not required. My visit to the NIRE is a first step in the common future work in the field of catalysis. I am glad to collaborate with these few words in these 5th Anniversary of the group and, I hope to keep links between Japan and Spain in the next years. Congratulations in your Anniversary!